予防接種とは
当院では予防接種として、インフルエンザと肺炎球菌の注射によるワクチン接種を行っています。ワクチンとは、感染症の原因とされる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりすることでつくられたもので、これを体内に注入することで、抗体(病原体と結合し、それを体内から除去するように働くたんぱく分子)をつくるようになります。
これにより当該感染症に罹りにくくし、また万一感染して発症したとしても重症化を防ぎます。予防接種は個人の身を守るというために行うほか、感染症の流行を阻止する(集団免疫)という目的でも行われます。なお、上記以外のワクチン接種を希望される方は、ご相談ください。
高齢者の方の予防接種について
高齢者の方※につきましては、インフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種の一部費用を公費で負担する定期接種(肺炎球菌は対象者の方のみ)となっております。肺炎球菌につきましては、当年度に65歳になる方でこれまで未接種の方等が対象になるなど、かなり限定されるので、対象かどうかわからないという方は、お住まいの自治体(市区町村)の公式ホームページをご確認ください。
なお相模原市の場合、インフルエンザワクチン接種の自己負担金は1,500円になります。また肺炎球菌ワクチン接種の場合は、年度によって対象となる方は異なりますが、助成対象となる方の自己負担金は4,000円になります。
インフルエンザワクチン
感染源となるインフルエンザウイルスにはタイプが複数あり、人に感染するタイプとしてA型、B型、C型の3種類があります。なかでも爆発的に流行するのがA型です。これは変異が激しいタイプで、A香港型やAソ連型などさらに分類されます。またB型はA型ほどでなくともそれなりに流行します。なおC型については流行することがありません。そのため、インフルエンザワクチンは多くの場合3種類(A香港型、Aソ連型、B型)のウイルスに対して免疫を作る抗原が含まれています。
インフルエンザを予防する有効な手段のひとつが流行前のインフルエンザワクチンの接種です。接種時期としては、例年12月~翌3月頃に日本ではインフルエンザが流行していることや、接種した後に効果が出るまでに約2週間かかることから、毎年12月中旬頃までに接種するのが望ましいとされています。また、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行しますので、それに対抗するためにも、予防接種は毎年受けるようにしてください。
インフルエンザの予防接種につきましては、お子様から成人の方まで対象となりますが、年齢によって接種回数が異なります。12歳までのお子様につきましては2回の接種が必要で、13歳以上の方から1回の接種となります。2回接種する場合は、1回目から2~4週間ほどの間隔を空けてから2回目の接種を受けるようにしてください。
費用について(税込)
65歳以上の方で相模原市の方(1回接種) | ¥1,500 |
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肺炎球菌ワクチン
肺に病原微生物(細菌やウイルスなど)が感染することで炎症を起こしている状態が肺炎です。全身の免疫力が低下している際に発症しやすく、なかでも高齢者の方や基礎疾患を持っている方などにかかりやすく、しかも治りにくいことでも知られています。症状としては、発熱、激しい咳、呼吸困難などが現れます。
なお肺炎の原因菌の中で最も多いとされる菌が肺炎球菌で、大人の肺炎の実に20~40%は、この菌が原因によるものです。そのため、この肺炎球菌ワクチンを接種すれば、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防するほか、重症化のリスクを低減させる効果が期待できます。
日本人の死因の第3位を占める肺炎ですが、死亡者の9割以上が65歳以上の高齢者と言われています。高齢者の方は、肺炎球菌ワクチンの接種は定期接種となりますので、対象の方は可能な限りお受けになるようにしてください。
※肺炎球菌ワクチンは接種後5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。
費用について
65歳以上で公費助成となる方(相模原市の場合) | ¥4,000 |
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自費(65歳以上で対象者外の方) | ¥8,000 |
各種ワクチン
費用について(税込)
B型肝炎ワクチン | ¥5,500 |
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A型肝炎ワクチン | ¥7,000 |
破傷風トキソイド | ¥3,500 |
風疹ワクチン | ¥5,000 |
麻疹(はしか)ワクチン | ¥5,500 |
MR(麻疹風疹)ワクチン | ¥9,000 |